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自分は男性か女性か!?手術や就職はどうする!?|性同一性障害とは

   

はじめに

性同一性障害とはどのようなものなのでしょうか。

性同一性障害とはどのようなものなのでしょうか。

さて,今回は「性同一性障害」についてのお話です。

性同一性障害(gender identity disorder;GID)とは,自分自身の身体の性別と人格的な性別の違いにより,違和感や不適切感に苛まれている状態のことを言います。

性同一性障害と言うと,ニューハーフなどを思い浮かべることもあるかと思います。

しかし,事態はそう簡単なものではありません。

ニューハーフの人が須らく性同一性障害というわけではないことに留意しておくことが重要です。

性同一性障害は,本人の就学や就職などの日常生活だけでなく,性転換手術などの問題にもつながるものです。

それでは,「性同一性障害」というものが,一体どういうものなのか,見ていくことにしましょう。

 

性同一性(gender identity)とは!?

さて,それではそもそも「性同一性」とは何でしょうか。

「性同一性」とは,一般に自分が男あるいは女であるという性的な自己認知のことを指し,大きくは3つの要素からなると考えられています。

  1. 中核性同一性(core gender identity)
    これは,自分の性に対する認知と基本的な確信のことを言います。つまり,自分は男あるいは女であると認識し確信をもっている状態のことです。これは「性自認」と呼ばれるものでもあります。
  2. 性役割(gender role)
    これは,性別に応じて社会から期待されることになる態度やパーソナリティ,行動などのことを言います。
  3. 性的指向性(sexual orientation)
    これは,性的な興味や関心の対象が異性に向いているのか,それとも同性に向いているのかということを言います。

そして,これらの3つの要素は基本的に相互に独立していると考えられています。

つまり,①と②と③がどれかが直接的に関係しているというわけではないのです。

 

性同一性障害とは!?

それでは,性同一性障害とはどのようなものなのでしょうか。

性同一性障害は上記の性同一性3つの基本要素のうち,中核性同一性にゆらぎがある状態ということができます。

つまり,自分自身の性に対する認知と基本的な確信にゆらぎがあります。

したがって,性役割や性的指向性に違和感があることは必ずしも性同一性障害であるということにはならないのです。

このように,自身の性に対する認知や確信を持てないので,自分の身体の性と人格の性とのギャップから,自分の性に対する持続的な不快感や,それに期待される役割について不適切感があります。

また,反対の性に対する強く持続的な同一感を示すことになります。

これらの身体と人格の性が一致しておらず,そのことに対して不快感や不適切感をもっている状態のことを「性同一性障害」と言うのです。

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性同一性障害に関連するものは!?

では,性同一性障害と関連する,あるいは周辺領域にあるものは何でしょうか。

先ほどのニューハーフなどは,大半が性同一性障害だと推測されます。

しかし、中には、性に対する違和感が明確ではなく,男性扱いされてもそれほど抵抗を感じないこともあります。

服装倒錯(transvestism)や性転換症(transsexualizm)なども,大半が性同一性障害であると考えられますが,もちろん例外もあります。

女装や男装を趣味としている場合などは,服装倒錯であるが性同一性障害ではない可能性があります。

また,性同一性障害で服装倒錯ではあるものの性転換をそれほど望まない場合もあります。

 

同性愛との関係は!?

同性愛(homosexuality)との関係についてですが,実際的には関係はないとされています。

というのも,性同一性障害の人が必ずしも同性愛というわけではないからです。

性同一性障害の人が,自分の身体的な性と同性を性的指向の対象とする場合,それは異性愛となるのです。

たとえば,身体的に女性だが人格的に男性である場合を想定してみましょう。

この時,性的指向が女性であれば,それは異性愛となるのです。

自分の身体的な性を嫌うことと,どちらの性を好むかということは全くの別問題であると考える方がいいでしょう。

 

まとめ

さて,ここまで「性同一性障害」についてお話してきました。

性同一性障害は,その人の身体と人格の「性」の不一致というだけであるということなのでしょう。

人生の早い段階でそうした違和感を自覚していく人もいれば,違和感はなんとなくあるけれども人生の途中,あるいは終盤に気づく人もいます。

こうした違和感とは「うまく付き合っていくこと」が重要になるでしょう。

そのためには,自分自身のことを「おかしい」とか「変だ」と否定してしまうのではなく,「これが私だ」と肯定的に受け入れてあげることも必要なのでしょう。

手術や就職の問題にも大きく関わってくることですが,周囲の理解と支えが必要になってくるかもしれませんね。

 - 臨床心理

        

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