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ロジャーズの提唱したカウンセリングとは!?|変化の条件と技法も紹介vol.2

   

さて,今回は「来談者中心療法」についてのお話です。

来談者中心療法の応答技法とはどのようなものでしょうか。

来談者中心療法の応答技法とはどのようなものでしょうか。

これまで,ロジャーズ(Rogers, C.)の来談者中心療法についてお話しました。

その中では,自己一致(congruence)や,実現傾向(actualizing tendency)などの概念についてや,セラピストの基本的態度の3条件などについて,また,カウンセリングにおいてクライエントに変化が生じる時の必要十分条件についてお話してきました。

今回は,カウンセリング時の応答技法について紹介していきたいと思います。

 

カウンセリングの応答技法とは!?

ロジャーズのカウンセリングにおける技法は,クライエントに変化を起こさせるための必要十分な6つの条件とあう形で作り上げられています。

代表的なものとされているものは・・・

  • 感情の受容
  • 感情の反映
  • 繰り返し
  • 感情の明確化
  • 承認-再保証
  • 非指示的リード
  • フィードバック
  • 自己開示

では,この8つについて見ていきたいと思います。

感情の受容(acceptance of feeling)

これは,簡単な受容(simple acceptance)とも呼ばれます。

「うん」「なるほど」「そうですか」などのような,相槌やうなずきを使ってクライエントの話すことを聞くことを言います。

感情の反映(reflectance of feeling)

これは,クライエントの語りや非言語行動から明らかな感情を言葉にして返していくことを言います。

たとえば,大切な人がなくなったという話をしているクライエントに対して,「悲しかったのですね」などのように,感情を言葉として返すことを言います。

繰り返し(restatement)

これは,クライエントの表明したことのエッセンスをそのまま言葉で繰り返すことを言います。

これは,クライエントの話を核となる部分を「○○ですか」などのように,うまくまとめたり要点を,クライエントが使った言葉を用いて繰り返します。

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感情の明確化(clarification of feeling)

これは,意識してはいるが,はっきりと表明できないクライエントの感情を感じ取り,言葉で明らかにして伝えることです。

たとえば,クライエントが言葉につまってうまく感情を表現できない時に,セラピストがその感情にあった言葉を言うことでより明確な形で,クライエントの感じていることを表現させます。

承認-再保証(approval-ressurance)

これは,情緒的な支援や承認,強化を与えることを言います。

クライエントの感じていることについて,否定的な態度をとらずにそのままでいいという無条件の肯定的関心を伝えることもこれに入ってくるかもしれません。

非指示的リード(non directive leads)

これは,より具体的な説明や叙述を求める際に「もう少し話してくれませんか」などのように言うことを言います。

クライエントに「話すか話さないか」を選択できるようにリードしていくことであえい,これによってクライエントがカウンセリングに自ら向かうという感覚を与えることができると言えるでしょう。

フィードバック(feedback)

これは,クライエントの行動について,セラピストがどう見ているか,どのように思っているかを伝えることを言います。

これは,クライエントの関係が信頼をもとにして出来上がってきた頃に,こうしたことを伝えることによって,カウンセリングをより展開させようとするものであると言えます。

自己開示(self-disclosure)

これは、セラピストが自分の感情や考えを適切にクライエントに伝えることを言います。

自己開示はこの「適切に」というところが非常に重要で,クライエントへの否定的な感情も伝えることもありますが,うまく伝えないとカウンセリングの中断へとつながってしまうこともあります。

すべてをありのままにというのではなく,適切な形で伝えていくことが重要です。

 

まとめ

ここまで,「来談者中心療法」について,応答技法を中心にしてお話してきました。

この応答技法は「非指示的である」ということが大きな特徴であります。

この非指示的な部分だけを切り取って,批判されることもありますが,クライエントの力を信じて疑わないという姿勢の表れでもあると言えるでしょう。

 - 人間性心理学

        

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