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自分でなんでも決めると不安になる!?|自由と不安との関係とは

      2014/12/28

さて,今回は「不安」についてのお話です。

不安の正体とは何でしょうか?

不安の正体とは何でしょうか?

不安はいつどのようにして起きるものなのでしょうか。

特に「自由」との関係はどのようになっているのでしょうか。

 

不安とは!?

不安とは一体どういうものでしょうか。

実は,不安は恐怖と対比して語られることが多いです。

  • 恐怖
    明確な対象をもち,その対象に対する生理学的な反応を伴う精神的な緊張状態のことであるとされています。
    特に明確な対象をもつこと,つまり「怖い」と感じる相手がきちんとわかっていることがポイントで,その状態で起きる緊張状態のこととなります。
    生理学的な反応とありますが,これは心拍数の上昇や発汗などを言います。
    つまり,相手が何かわかっていて,心臓をドキドキしたり,血の気が引いた感じがしたり,手汗や冷や汗をかいたりといったことと同時に,精神的に緊張や動揺をすることだと考えてよいと思います。
  • 不安
    恐怖とは異なり,生理学的な反応を伴う精神的な緊張状態の対象が明確にはないものとなります。
    つまり,なんだかわからないけれども,なんとなく怖いとか,なんとなく緊張するといった場合に不安を感じているということになります。

 

自由だと不安になりやすい!?

不安と自由は表裏一体だと言われることがあります。

「自由である」ということは,時に憧れの的になります。

時間的に拘束されず,自分の好きなように自分のことをできるというのは,気ままで理想的な状態のように思われます。

ですが,自由であるということは時に不安を起こすことにもなるのです。

特に「選択」において全くの自由であることは不安を強くしてしまいます。

これは実は,人間が自分で選択を決定することが本来的に好きではないからなのです。

多くの人は誰かに,あるいは社会に決めて欲しいと思っているようです。

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不安が強いとルーティンワークを好む!?

では,なぜ自分で選択することは好きではないのでしょうか。

それは,何かを選択するということが,自分に変化をもたらすことだからなのです。

私たちは変化を損失だと考えやすく,最も興味のある分野のことでさえ変化するということになると抵抗があるようです。

ですので,不安の強い人は予測可能で慣れ親しんだルーティンワークを好みます。

不安の強い人にとっては,どのようなことが起きるかという見通しがたっていること,そしてそのことに慣れていることが不安を軽減させることにつながるのです。

そして,人が自分で決定することを好まないという性質をふまえると,人から与えられたルーティンワークである場合は,より不安を軽減させることになりそうです。

逆にいつもと違うことや新しいことには緊張状態が高まり,不安が強くなります。

そして,不安は社会的混乱の際中には,たくさんの人々に安全や権威を求めさせ,それに依存する傾向を生み出してしまうのです。

こうしたことは,フロム(Fromm, E.)の有名な著書「自由からの逃走」で論じられている,1930年代のナチスの台頭にも関連しているようです。

 

まとめ

これまで不安がどういったものであるかについて,恐怖との対比と,自由との関係性の中でお話してきました。

不安は,明確な対象のない漠然とした恐怖感や心配といった状態で,自由でありすぎることはその不安を強くさせてしまうようです。

思春期には自分のことは自分で決めたいといった気持ちが強いので,話のきっかけとして選択肢を与えるのがよいとお話しました。

これは,全くの自由に話をするようにすると不安が強まるので,それよりも大枠を決めておくと不安が軽減され自分で選択しやすくなるということが関係しているかもしれんませんね。

 - 感情心理

        

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