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なぜレモンを見ると唾液が出る!?|パブロフの犬で有名な古典的条件づけとは

   

さて,今回は「古典的条件づけ(classical conditioning)」についてです。

見ているだけで口の中に唾液が出てきますね。

見ているだけで口の中に唾液が出てきますね。

あなたはレモンを見ると,口の中がすっぱくなったような感じがして唾液がたくさん出てきたり,断崖絶壁にある頼りない橋の上を命綱なしで歩いている場面をテレビで見て手に汗をじわっとかいてきたりといった経験があるかもしれません。

実は,こうした現象はあなたに生まれつき備わっている反応と,元々は関係のなかった刺激とが,微妙に入り組んでできあがった反応なのです。

これは「古典的条件づけ」と呼ばれるもので説明することができます。

古典的条件づけ(classical conditioning)とは!?

古典的条件づけとは,無条件刺激と無条件反応とのつながりにおいて,無条件刺激に中性刺激を繰り返し対提示することで,中性刺激によって無条件反応が引き起こされるようになることです。
この場合,中性刺激は条件刺激,無条件反応は条件反応と呼ばれます。

というわかりにく説明ですが,冒頭のレモンの例で見てみるとこのようになるでしょう。

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  • 無条件刺激=レモンを食べる(味覚)
  • 無条件反応=唾液が出ること
  • 中性刺激=レモンを見ること(視覚)

レモンを食べる時にはたいてい酸っぱいとを感じます。
酸っぱいものを食べた時に唾液が分泌されるというのは,人間の生理的現象ですね。

レモンを見る時はどうでしょうか。
単に見るだけなら酸っぱいとは感じません。

本来は食べて初めて「ああ,酸っぱいな」と感じて唾液が出るのです。

しかし,レモンを食べる時にはレモンを見ます。

それが生活の中で繰り返されると,レモンを見ることと唾液を出すことがしだいにリンクされてくるのです。

つまり,レモンを食べる(無条件刺激)ことで唾液が出る(無条件反応)というつながりが,次第にレモンを見る(中性刺激)ことでも,唾液が出る(無条件反応)ようになったのです。

このレモンを見る(中性刺激)ことと唾液が出る(無条件反応)のつながりができると,レモンを見ることは「条件刺激」,唾液が出ることは「条件反応」と呼ばれるのです。

まとめ

今回は古典的条件づけ(classical conditioning)について,レモンを例にとって簡単にお話してきました。
レモンを食べて唾液が出ることを,レモンを見るということと一緒にやっているので,だんだんそれが混ざってきて,レモンを見ると唾液が出るようになったということだと思います。
古典的条件づけで最も有名なものには「パヴロフの犬」があります。
これについては,またお話できればと思います。

 - 実験心理, 行動主義

        

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