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心は行動!?|ワトソンに始まる行動主義の大きな潮流vol.1

   

さて,今回は「行動主義(behaviorism)」についてのお話です。

行動主義(behaviorism)とはどのようなものなのでしょうか。

行動主義(behaviorism)とはどのようなものなのでしょうか。

行動主義はワトソン(Watson, J. B.)という人物によって創始されましたが,それまでの心理学は自分で自分の意識について報告し,それを研究するという方法をとっていました。

そのため,研究者によって報告が異なるかもしれないなど,様々な問題がありました。

心理学が研究するものは人間の「行動」!?

フロイト(Freud, S.)は,無意識というものを重要視し,その研究こそが,心理学のなすべきことだと考えていました。
その一方で,ほぼ同時期にワトソン(Watson, J. B.)は,心理学をまず科学として成立させなくてはならないと考え,人間の心を「行動」を観察することによって,明らかにすることが大事だと主張するようになりました。

このように,「行動の観察」によって,人間の心理を研究していこうとする立場を「行動主義(behaviorism)」と言います。

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行動主義とは!?

行動主義は,観察可能な客観的なデータを重視します。
外界の刺激と,生体の反応というデータを扱います。
ある刺激から特定の反応を予測できるような「行動の法則」を確立し,行動を予測・制御することが心理学の目的としているのです。

つまり,どのような刺激とどのような反応や行動がセットになっているのか,そのつながりを解明していき,そのつながりの法則によって,次にどのような反応や行動が起こるのかを,予測したりコントロールしたりしようと考えたのです。

このように,刺激(stimulus:S)と反応(response:R)のつながりを重要視するため,行動主義心理学はS-R心理学とも呼ばれます。

まとめ

「行動」と一口に言っても,ワトソン(Watson, J. B.)の概念は広く,思考や意識体験なども含まれます。

しかし,行動主義は「科学としての心理学」を目指すものですので,実験や実証をとても重視します。
実験によって実証されたものだけを客観的なデータとして受け入れる傾向があり,ある種の限界も持っています。

とは言っても,行動主義は行動経済学,行動医学,行動生物学など,心理学以外の領域にも幅広く活用されており,非常に優れた理論であるということはできるでしょう。

ワトソンの始めた行動主義ですが、このあとどのようにして発展していくのでしょうか,またお話していけたらいいですね。

 - 実験心理, 行動主義

        

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